一言で、「たたみ替え」といっても、新畳・表替え・裏返しとあります。
ここでは、畳工事の種類についてお話いたします。
新畳 畳の新調です。
表替 畳の表面のゴザ(畳表)と縁(へり)を新しくし、今ある畳床へ縫い上げます。
裏返し ご使用されている畳のゴザ(畳表)の裏面を使用し、新しい縁(へり)で縫い上げます。
名前の通り、畳を新しく作ります。
畳の床(土台)が古くなると、畳自体に腰がなくなり波打って見えたり、歩くと沈むような感じがします。こういった場合は畳床(土台)が古くなっているので、新畳をオススメします。
左の写真 画像では少し分かりづらいですが、下にしている部分を見ていただくと、少し波打っているのが分かると思います。こうなれば、畳床の新調が必要です。
建物の立地やご使用状況にもよりますが、大体藁床であれば20〜30年はご使用可能です。
ご自身で表替か、新畳か判断しかねる場合はご相談下さい。
新畳は、新築などで新しく畳を入れる場合でも、今ある畳が古くなって新しく作り変える場合でも、まずは畳の採寸が必要です。
畳の採寸は非常に細かくミリ単位以下の精密な作業です。どんなに規格通りに建てた家であっても、必ず畳の部屋は一枚一枚畳屋が採寸しなければ、正確な数字が分からないので不思議です。
採寸はご注文があってから、ご自宅にお伺いし、一度寸法をはかりに参ります。採寸後は、材料の仕入れ状況や枚数にもよりますが約2日〜1週間以内に畳を収めることが可能です。もちろん、採寸から納品までの間は通常通りお部屋はご使用可能です。また採寸時の荷物や家具などの移動は、当店が行いますので、ご安心ください。
入れ替え工事の場合は、古い畳の処分が必要になります。
畳床には大きく分けて、「わら畳床」、「わらサンドイッチ畳床」、「建材畳床」の3種類があります。
昔は畳床は藁で作られたものがあたりまえでしたが、住宅構造の変化、新建材の登場、素材である藁の減少、ホコリや害虫発生しやすいとの懸念が多く現在では年間出荷量の90%以上を建材床が占めています。藁床は貴重品、高級品化しているというのが現状です。
当店では、衛生面からも建材畳床を標準にしており、価格表は全てこの建材畳床となります。わら畳床、藁サンドイッチ畳床などをご希望の場合は以下の畳床の値段をプラスしてください。
わら畳床 | プラス 3,800円 |
![]() |
藁床の長所は何と言っても、感触。表替えを繰り返しても丈夫です。天然素材であり室内の湿度を調節する調湿機能は他の床材に比べ最も優れています。また保温性、弾力性、難燃性、吸音効果、防音効果を備えています。 高、中級クラスの畳表との組み合わせにより、その質感は一段と発揮されます。 |
わらサンド 畳床 |
プラス 3、000円 |
![]() |
藁サンド床はポリスチレンホームを藁ではさんだ床です。藁床に比べて重量が軽くダニが発生しにくいのが特徴です。藁床と建材床の良い所を取った素材です。 |
建材畳床 | 標準 | ![]() |
ダニやカビ発生の問題をほとんど解消し、快適な環境を長くキープします。近年の高気密住宅に適した畳床です。 |
建材畳床 木質性ボード |
プラス 2,000円 |
![]() |
建材床の中でも木質ボードだけで構成した畳床。建材床の中でも耐久・耐圧性にすぐれ、高級畳床として使われています。密度を低く抑え硬さ(足触り)を柔らかくして藁床の感触に近づけています。 |
畳の表面のゴザ(畳表)と縁(へり)を新しくし、今ある畳床へ縫い上げます。畳の畳床はそのまま利用して、畳表と畳縁を付け替えることを言います。
もちろん、今現在ご使用中の畳床で表替ができるかどうかご心配な場合は、実際ご自宅へお伺いさせて頂き、畳床の状態を確認させていただきますのでご安心ください。その逆に、新畳で考えていらっしゃる場合でも、十分畳床が使用可能な状況であれば、表替をオススメしております。
表替によって畳の間にできる隙間は、補修できます。家具跡などによる、畳のくぼみも、直すことができます。畳工事は、朝引き取り、夕方までに仕上がります。家具の移動もお任せください。ただし、枚数や地域によっては、一部当日の納品が難しい場合もあります。
![]() |
今ある畳縁、畳表を畳床より取り外します。 |
![]() |
新しい畳表を、今ある畳床へ縫い上げます。 |
現在の畳表の裏面を使用します。畳縁も新しくなります。畳自体をひっくり返すのでは?なんて質問されることもありますが、畳をひっくり返しても何もありません。縁を取り外し、裏面にするというのが裏返しです。
裏返しに、種類はなく、畳縁が特殊な物になる高級品以外は、同じ値段です。裏返しでは、畳の隙間などは、補修できます。しかし、家具跡などについては、ある程度は直せますが、少々型が残る場合もあります。
裏返しは、畳表の品質が、大変影響します。現在の畳表のコンディションによっては施工できない場合もあります。新畳、表替えのときにできるだけいいものを選んでおくと裏返しにしても大変美しいです。
新畳、表替えをされてから5年くらいにするのがベストです。それ以上年数がすぎますと裏もだんだん色焼けしてきます。
〒751-0833
山口県下関市武久町1丁目15−1
TEL.083-253-7100
FAX.083-242-5320
畳屋のひとり言ブログ
当店のことを知ってもらえると思いますので、是非ご覧ください。
copyright©20XX Tatami Kishida all rights reserved.